カエルヒーラーセイルと純エルフサフィのまったりのんびり生活記録
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クーシーの話 文章練習
2008年11月19日 (水) | 編集 |
昨日の夕方、はぴさんの記事で「ミノックゲート側に育ってるクーシーが捨てられている」とあったので見に行きました。
あ、いたいた。
ロアで見ると、タクとアナがGMでレスリ99.9、レジ99.6、包帯も89くらいある鍛えられたノーマルクーシーで、抵抗も結構いいコでした。
なんでこんなに育ってるのに、と思いましたが、それはそれで仕方ないのでしょう。
というわけで。
サフィ、テイム開始です。
お散歩テイムは苦手なんだけどチャレンジ。
問題が一つ。
そこはサバ境界の近くだったのです。
サバ越えるとクーシー加速する(みたいに見える)し自分固まってラグるし、家もクーシーも一瞬消えてワケわかんなくなるしで、むしろコイツが一番の強敵でした。
3回くらい死んだかなあ。
3回目死んだとき。
死体が見つからなくて探していると、真上でクーシーが待っていました。
そして、抵抗もなくテイムされました。
淋しかったのかなあ、と思ったり。
クーシー目線で書くと、まあ妄想だけど、こんな感じ?

*******

その日はとてもよく晴れていたけれど、肌寒い夕方だった。
いつものようにご主人はオレに乗って青いゲートをでた。
どこか遠くに行くときはいつもここを通る。
これからも変わらないんだろう。
妖精達と暮らした森を離れ、ご主人についていくと決めた日から、オレの運命は決まったんだから。
ずっとずっと、辛いことも痛いことも乗り越えて、思っていた。
このままこうして生きていくんだなあと。

だけど。

ご主人はオレから降りると、ただ、呟いた。

「リリース」

ふっ、と何かが音を立てて崩れた。
心を縛っていた鎖がぷつんと切れた感じ。
オレはご主人を見上げた。
ご主人は振り返らなかった。
そして、1人でゲートの向こうに消えた。

この痛みはなんだろう?

なんでオレはこんなところにいるんだろう?

解き放たれた心と体は久しぶりの自由に困惑している。
自由。
もう誰の命令も聞かなくていい。
もうめんどくさい魔物と対峙しなくていい。
心のままに歩いていても呼び戻されたりしない。
なんて素晴らしい。

なんて素晴らしい。


はずなのに……。


どうしてこんなに心が寒いんだろう?


心にぽっかりと大きく穴が開いているようだ。

誰か助けてくれ。
オレを救ってくれ。
こんなのはいやだ。
オレをあの森に帰してくれ!

いや。
誰か。
いや。
誰でもいいわけじゃないか。
頼む。
オレを独りにしないでくれ……。

耳の中から鼻に抜けて、何も残らないような孤独。
このまま独りで死んでいくのはいやだ。
消えてしまうのはいやだ。


そう思っていたとき。


「一緒に旅に出ない?」

耳元で声がした。

振り返るとそこには茶色のローブを身にまとったエルフがいて、オレを呼んでいた。
若い男だ。
おどおどとした目をし、オレが睨むだけで身を竦ませている。
ふ。
片腹痛い。
未熟なエルフの言葉など聞くものか。
オレは鼻をならし、その場を離れた。


独りになってみてわかる。
ご主人とともに旅をしていたときの充実感を。
あのとき、オレは満ち足りていたのかも知れない。
強くなっていくことが楽しかった。
オレのツメと牙で魔物が殺されるのが快感だった。
命を奪うことは苦にならなかった。
相手は魔物なんだ、とご主人は言った。金やアイテムをためるだけの物だと。
オレもそう思っていた。
同族を手にかけたときだって気にならなかった。むしろ自分の強さが誇らしかった。

だけど。

今のオレはどうだろう?
オレが殺してきた魔物とオレと、どこがどう違うんだろう?

その時オレは気づいた。
今のオレは、あのとき殺した魔物と同じ存在なんだってコトに。

オレはもう殺される存在なんだ!
初めて感じた恐怖に身が竦んだとき。

「こわがらないで」

声が聞こえた。

驚いて振り返ると、凶暴そうな黒いオスタに乗ったエルフの女が1人いた。
まだ小娘じゃないか。
こんな子供に身を任せると思うのか!?

オレは怒りにまかせて小娘に牙を向けた。
小娘は何度かかわしたが、何か大きな壁にぶつかったように身を固め、一瞬動きが止まった。
オレはチャンスを見逃さない。
ざっくりと、鋭い爪で背をえぐる。
小娘は悲鳴をあげて倒れた。

ふふん。
いい気味だ。
このオレを誰だと思ってるんだ。

小娘の血をぺろりと舐めたら少し気が晴れた。
倒れた体に近づく。
ふっと鼻に懐かしい匂いが届いた。
これは。
ご主人と同じ、冒険者の匂いだ。

顔を上げると、小娘が連れていたオスタが剣呑な顔で睨んでいた。
なんだその目は、とオレは牙を剥いた。
オスタは逃げない。
鋭い牙を向け、威嚇するようにこちらを見ている。
オレのひとかみで死に至る雑魚が。
そう呟こうとしたが、やめた。
オスタの目はそのくらい強かった。
オレの気をくじくほど、真っすくで力強い目。
ずきん、と心が疼く。

そのとき、小娘が目を覚ました。
深手を負っていたが死には至らなかったようだ。
小娘は苦痛に顔をしかめつつ、回復呪文を唱えた。
そして。
驚いたことに、オレに向かって微笑んだではないか!

「ありがと」

小娘はそういうとオスタの鼻に口を当てた。
オスタは嬉しそうにふふんと鳴いた。

無性に腹が立った。
この感情はなんなんだろう?

「一緒に戦って強くなろう」

小娘はオレを見て言った。
その言葉とオスタの優越感に溢れた目がオレをさらに苛立たせた。
オレは無言で小娘の肩にかぶりついた。
口の中に血の味が広がる。

「こわがらないで」

小娘はそういうと、オレにかぶさるように倒れ、気を失った。

怖がる?
このオレが?
何度も傷ついているのはむしろそっちだろう?
オレの爪が怖くないのか?
オレの牙が怖くないのか?
そんなに血を流して、心を傷つけるほどの価値が、オレにあるというのか?

何も考えられない。
この気持ちはなんなんだろう?

オスタがふふんと笑った。

『オレサマにはアンタにさほど価値があるようには見えないんだがな』

生意気なことを言う。
だけど。
それが真実だとオレは知っている。
もしも価値があったなら、ご主人はオレを捨てたりしなかったろう。

そうだ。

やっと、心から、理解した。

オレは捨てられたんだ。
あのご主人に。
ここに捨てられて、消えるようにされたんだ。

激しい憎しみが湧く。
同時に。
なんでこんなに胸が痛むんだろう、と思う。
痛みに叫びたいのに、声が出ない。

オレは小娘の脇に座った。
血まみれの小娘は肩で浅い息をしているが、まだ生きている。
目が覚めたらまた回復呪文でも使うのだろう。
事実、そうなった。
小娘はゆっくりと目を開けると、回復のまじないを唱えた。
そして驚いた顔で、側にいるオレを見る。

「ずっと大事にするよ」

小娘は言った。
傷つき、血にまみれたその姿で、なんでここまでするんだろう?
オレは何もいわずに小娘を見た。
小娘は恥ずかしそうに言った。

「友達のキタさんがね、あなたのことが気になって仕方ないんだって」

友達?
誰のことだろう?

そのとき、近くの川から風がながれてきた。
その風がオレの鼻に届けたのは、少し前に嗅いだばかりの男のにおい。
おどおどとこちらを見ていた、未成熟のエルフ。

「それでね、がんばって修行するから、あなたにパートナーになって欲しいんだって。あたしもまだ修行中なんだけど、力になりたかったの」

小娘はにこりと笑った。
そしてそっと、オレの首に手をかける。

「あなたはとてもキレイだね。そしてとっても強いのね。すごい痛かったもん。大事にされていたんだなあって思うよ。おいて行かれて淋しかった?」

淋しい?
このオレが?
そんなことは一度も感じたことがない、強い獣のオレが淋しいだって?

オレは小娘に牙を向け、唸った。
それでも小娘は逃げない。
オレの首においた手を柔らかく動かす。

心地よい。
そういえば。
ご主人もこうやってよくオレを撫でてくれたっけ。

「キタさんはとっても優しくて、頼りになる男の人だよ。あたしはキタさんが大好きなの。あたしがそこのオスタの黒曜石を大切に思うのと同じくらい、あなたを大事にしてくれると思う」

このひ弱なオスタをそんなに大事に思っているのか。
黒曜石と呼ばれたオスタは、オレが見ているのに気づくと得意そうに鼻をならした。
不愉快きわまりない態度だ。
しかしそれは小娘の愛情が自分に向けられていることを知っている自信なんだろう。
嫉妬で目の前が暗くなる。
嫉妬?
バカバカしい。
このオレがこんなオスタなんぞに嫉妬するなんて、ありえない。

「お願い。一緒に旅に出ようよ。もう絶対独りにしないから」

小娘の言葉はいちいち癪に障ったけれど。
この小娘とともに旅することはないんだとわかったけれど。
それでも。
癪に障る言葉の一つ一つがなぜか心の隙間を埋めていく気がした。

仕方ないな。
あのテイマーをオレが鍛えてやるのも悪くないか。

オレは小娘に言った。
ついてってやるよ、と。

*******


はぴさん、勝手にキタさんをお借りしました。すまんす。

クーシーが死体の上で待っていたのを見たときは、本当に淋しかったんだろうなあと思ってしまいました。
ただのプログラムなんだからあり得ない、と言ってしまえばそれまでなんだけど。
2回目までは死体から離れたところにいて、回収後に探してテイムするのが大変なくらいだったのです。
テイマーはテイムしたペットを殺してスキル上げをします。
それはそれで仕方ないことなのです。
だからこそ。
運命の相方を大事にしたいなあと思ったり。

ま、まあ、ほんとのサフィはこんないいコじゃないんだけどね^^;

以上、長文でした。
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